2011年11月20日日曜日

11/18 勉強会: 雇用促進税制-Q&A ほか


お急ぎの場合は、太字・下線部分だけ読んでも、ざっと概要がつかめます。    

   
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1.(税務) 親会社株売却時の、所得金額計算に注意



株式移転で、完全子会社の自己株式が、親会社株式と交換となったケース
税務上、自己株式の簿価はゼロ⇒交換で得た親会社株式の簿価もゼロ
・上記の親会社株式を売却した際、売却額=売却益となる


・法廷で争っていたが、東京地裁にて、企業が敗訴。現在、控訴中。
    
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2.(会社法) 多重代表訴訟制度
  
①親会社株主の保護
  

(1)多重代表訴訟制度
 ⇒親会社株主が子会社取締役に対して、株主代表訴訟を提起できる  

 ⇒経済界が反対
  
(2)子会社株式の譲渡に係る親会社株主総会の承認義務付け
 ⇒多重代表訴訟制度に比べれば経済界の反対は弱い。

  
2.(監査) オリンパス不正 「日本の監査は存亡の危機」?
八田進二 青山学院大学大学院教授
  
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3.(税務) 雇用促進税制に関するQ&A  
    

厚生労働省は11/1に「雇用促進税制に関するQ&A」を公表した。


適用年度の前事業年度末日に雇用者がいない場合、雇用増加割合(10%増加)を算出できない
  ↓
雇用増加割合以外の他の要件(中小2名以上、など)を満たしていれば雇用促進税制の適用をうけることができる。


②適用要件に「事業主都合による離職者がいないこと」がある
  ↓
労働者の責めに帰すべき重大な事由による解雇・退職金を支給するための勧奨退職は「事業主の都合による離職」にあたらない。


③4月・5月にハローワークに提出される雇用促進計画の達成状況の確認には1ヶ月程を要するため、3月決算法人は確定申告書の提出期限に注意して、余裕をもって提出することに留意する。


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4.(税務) 還付加算金のしくみと計算ポイント
  
(1)還付加算金
 →還付税金に付される利子のようなもの



(2)利率が良く、相手先が税務署(国)で安全
  (平成22年、23年の利率:4.3%)
 →利殖のための悪用が発生
  (平成20年の還付加算金は約338億円)



(3)平成23年度度税制改正

法人税の仮決算による中間申告の制限  

→下記の場合は中間申告できなくなった
  a.前年実績に基づく中間税額が10万以下であるため、
    中間申告義務がない場合
  b.仮決算に基づき計算した中間税額が、
    前年実績に基づき中間税額を超える場合
②更正に基づく法人税・消費税の中間納付額について、
  還付加算金の計算対象期間が制限された

  

  
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